※のま果樹園の独自基準によります。
基本情報
商品名 | 伊予柑 |
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商品名ヨミ | イヨカン |
別名 | 宮内伊予柑 |
別名ヨミ | ミヤウチイヨカン |
品種名 | 宮内伊予柑 |
系統名 | |
命名登録年月日 | 1966年11月 |
命名登録番号 | 第192号 |
品種登録年月日 | |
品種登録番号 | |
交雑年 | |
育成機関名 |
食品成分(100gあたり)/伊予柑
エネルギー | 46kcal | 炭水化物 | 0.1g |
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水分 | 86.7g | 灰分 | 11.8g |
たんぱく質 | 0.9g | ナトリウム | 0.5g |
(出典:五訂食品成分表より)
エピソード(生い立ち・歴史)
山口県から愛媛県に持ち込まれて普及
伊予柑は、明治19年(1886)頃、山口県阿武郡東分村(現:萩市)の園で発見されました。当初は山口県の旧国名、「長門」の古い呼び名「穴門」から「穴門蜜柑」と呼ばれていました。
愛媛県には、明治22年(1889)に三好保徳氏が導入し、苗木を育成して配布し、普及に努めました。やがて「伊予蜜柑」と呼ばれるようになりましたが、愛媛県産の温州みかんと混同されることから、昭和5年(1930)に伊予柑と改名されました。
昭和30年(1955)には枝変わりの宮内伊予柑が発見され、昭和41年(1966)に種苗名称登録されて現在主流の品種となっています。その他にも、宮内伊予柑の枝変わりの大谷伊予柑(ダイヤオレンジ)、勝山伊予柑などがあります。
これまではみかん類とオレンジ類の交配(タンゴール品種)ではないかと言われてきましたが、近年のゲノム解析により、海紅柑と大紅みかん(オオベニミカン、別名ダンシータンジェリン)の交配であることが明らかになりました。
伊予柑のここがオススメ!
甘みと酸味が調和した芳醇な味わい
鮮やかな紅色の外皮を剥いたとたんに広がる爽やかな香りが、伊予柑の最大の特徴です。みずみずしくプリプリとした大粒果肉の中には、甘酸っぱい果汁が滴り落ちる程たっぷり。
甘みと酸味の調和が取れた味わいで、長年親しまれています。ビタミンCやクエン酸などの栄養が豊富なことも人気の秘訣です。
伊予柑ってどんな柑橘?
愛媛の誇る極上品
伊予柑は、見た目・味わい・香りと、全てを兼ね備えた品種として、その名の通り愛媛県の特産品として知られています。
昭和47年(1972)に、温州みかん大豊作による価格の大暴落があり、伊予柑への生産切り替えが進みました。ピークとなった平成4年(1992)には伊予柑の収穫量は全国で23万トンもありましたが、その後高品質な新品種が多く誕生したこともあり、現在では1/10ほどまで減少しています。
令和3年産では全国で23,575,トンが収穫されており、そのうち愛媛県が21,611トンと約92%を占めています。これは愛媛県内では温州みかんに次ぐ量で、依然新品種よりも多く収穫されています。
伊予柑の召し上がり方
皮をむくとパッと広がる爽やかな香り
外皮は手でむくことができますが、少し硬い場合はナイフで切れ目を入れてからむくとよいでしょう。内皮も厚いので、手でむいてお召し上がりください。