※のま果樹園の独自基準によります。
基本情報
商品名 | 清見タンゴール |
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商品名ヨミ | キヨミタンゴール |
別名 | 清見オレンジ、清見みかん、清見 |
別名ヨミ | キヨミオレンジ、キヨミミカン、キヨミ |
品種名 | 清見 Kiyomi(きよみ) |
系統名 | カンキツ興津21号 |
命名登録年月日 | 1979年6月29日 |
命名登録番号 | タンゴール農林1号 |
品種登録年月日 | |
品種登録番号 | |
交雑年 | 1949年 |
育成機関名 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 |
食品成分(100gあたり)/清見タンゴール
エネルギー | 45kcal | 炭水化物 | 10.2g |
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水分 | 88.7g | 灰分 | 0.2g |
たんぱく質 | 0.8g | ナトリウム | 1mg |
脂質 | 0.1g |
(出典:のま果樹園/株式会社環境研究センターにて計量)
エピソード(生い立ち・歴史)
国産初のタンゴール品種
清見タンゴールは、宮川早生(温州みかん)とトロビタオレンジを交配して誕生した、国産初のタンゴール品種です。
タンゴールとは、みかん類とオレンジ類を掛け合わせたものの総称で、みかんの英名タンジェリン(tangerine)とオレンジ(orange)の頭文字を組み合わせてタンゴール(tangor)と呼ばれます。
昭和12年(1937年)に当時の園芸試験場(現:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 カンキツ研究興津拠点)で開始された、栽培しやすく品質優良な新品種の育成を目標とした研究の一環として、清見タンゴールの育成も行われました。
温州みかんの甘さや食べやすさと、オレンジ類の優れた香りや果肉の質を併せ持つ品種を目指して育成されました。
昭和24年(1949) | 「宮川早生」に「トロビタオレンジ」の花粉を交配 |
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昭和31年(1956) | 育種選抜圃場に定植 |
昭和38年(1963) | 初結実 |
昭和44年(1969) | 暖地の試験場にて高接ぎによる試作を開始 |
昭和49年(1974) | 「カンキツ興津21号」の系統名が付けられ試験が行われる |
昭和54年(1979) | 「清見」と命名され、農林認定品種として登録 |
清見タンゴールのここがオススメ!
とろける果肉から溢れ出す果汁
清見タンゴールは、みかんからはまろやかな甘さを、オレンジからは爽やかな香りととろけるような果肉を受け継いでおり、風味も良くとても食べやすい品種です。
プルプルとした柔らかな果肉はナイフを入れると果汁が溢れ出すほどジューシーで、酸味も少ないため口当たりのいい甘みをしています。
清見タンゴールってどんな柑橘?
多くの新品種の祖となる優秀な品種
育成地である静岡県の興津の試験場近くにある「清見潟」という景勝地から取って「清見」と名付けられました。
1個ずつ袋掛けして大切に育てられ、3月まで樹上で越冬してから収穫します。うまく貯蔵することで6月頃まで長く流通することが可能です。
清見タンゴールは多くの新品種の親となっている、とても優秀な品種です。多くの品種が家系を辿れば清見タンゴールに行き当たります。
第一世代(子供)
せとみ、陽香、はるき、はるみ、デコタンゴール(不知火)、津之輝、たまみ、津之望、あまか、西之香、媛小春、南風、春峰、果のしずく、など
第二世代(孫)
はれひめ、あすみ、あすき、津之輝、天草、せとか、甘平、など
第三世代(曾孫)
媛まどんな(愛媛果試第28号)、みはや、など
第四世代(玄孫)
愛媛果試第48号、など
清見タンゴールの召し上がり方
とろけるような食感を楽しむ
清見タンゴールは外皮が硬いので、オレンジのようにくし形にカットしてお召し上がりください。横にカットするより縦にカットした方が果肉のプルプル感をより感じることができます。内皮はとても薄いので、そのまま食べても全く気になりません。
果汁が多いので、横半分にカットしてスプーンですくって食べるのもおすすめです。